バックラッシュ圧縮機能付きEQ Directケーブル
ファームウェアのアップデートがあります。
最新のSynScanと最新のAZGTiファームウェアの組み合わせで接続できなくなる問題を修正しています。
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SkyWatcherマウントとPCを接続するEQDIRECTケーブルです。マウントの反応が早くなることからquickの q を付けて qEQ と名付けました。「クイック」と読んでください。
マイコンが、反転時のバックラッシュによる遅延時間を圧縮し、オートガイド時の修正がより素早く反応するようになります。
主にSkyWatcher AZ GTi、AZ GTe マウントでの使用を前提にしています。
new* 設定ツールが新しくなりました。
回転方向によってバックラッシュ値を独立して設定することができます。
バックラッシュによる遅延時間の比較:EQDIRECT vs qEQ
普通のEQDIRECTケーブルと、qEQで反応速度の違いを撮影ました。AZGTi(無改造)の赤緯軸(高度軸)を対恒星時速度x1.0倍速で動かしています。反対方向に動かすとき、qEQが1秒以内に反応するのに比べ、EQDIRECTケーブルでは6秒程度してからやっと動き出します。
バックラッシュ圧縮のしくみ(概念図)
オートガイドなど、極めて低速で操作する場合、バックラッシュが大きいとモーター(右側の歯車)が反転するとき、赤緯軸(左側の歯車)はバックラッシュ区間が終わるまで力が伝達されず、反応するまでに遅延時間が生まれます。
qEQでは反転時に一瞬だけ素早くモーターを回し、バックラッシュ区間を通過してしまいます。
この結果、あたかもバックラッシュが存在しないかように素早く回転が伝達されます。
バックラッシュ量の調整
出荷時、バックラッシュ量は55秒角に設定してあります。これは無改造のAZGTiのバックラッシュ量が60秒角前後(実測)なので、それより少し小さくしています。バックラッシュ量は回転位置や軸回りの荷重状態によって前後するので、過剰設定とならないよう、若干小さめに設定になるようにしてください。