テザー撮影できないカメラでテザー撮影する

ローエンドカメラには「テザー撮影」機能などついていない

前回の投稿「SharpCap非対応のデジカメで電子観望をする!」で、デジカメの撮影画像をPCに取り込むことができれば、SharpCap非対応のデジカメでもライブスタックによる電子観望ができることが分かりました。
「テザー撮影」とは、USBケーブルやWifiなどでデジカメとPC/スマホ/タブレットを接続して、リアルタイムで表示しながら撮影する機能です。さて、最近の機種だと普通にできそうですが、自分も持っている「SonyNEX-3N」はローエンド機で、そんな機能はありません。USB接続すると単にPCから見たストレージになり、本体側は撮影すらできなくなります。全くテザー撮影はできません。せめてWifiでもあれば。。。。??

そこで思いついたのが Wifi機能付きSDカード

一時、EyeFi という商品が流行ってました。今はデジカメ自体がWifi内蔵も多くて、それほど売られてない。
早速、いくつかのWifi付SDカードを入手しようと思います。こういう時は「セルフ人柱」。
電子観望に使う前提で何種類か試してみました。※どれも技適が付いてますね。

・LZeal ezShare  SDアダプタ型のもの。使えた!
・LZeal ezShare  32GBのもの GUI以外のアクセスがなく使えない!
・東芝 FlashAir (既に販売終了品かつ、高額で流通中。)
・EyeFi mobi (既に販売終了品:中古で買ったがアクティベーションコードが無く断念(泣))
・メーカー不明 (未到着なので、到着したら情報を更新します)

結論から言うと、現在のところ想定している用途に使えたのは
ezShare Wi-Fi機能搭載 SDアダプター microSDHC(8GB-32GB)サポート ES-WiFiSD-ADP
の一択のみでした。

「ezSh@re SDカードアダプタ」

同じメーカーですが、今回の使用目的にはSDカード型はNGでした。
アダプタ型が使えたのは嬉しい偶然です。こちらならSDカードの寿命を気にする必要がないです。

技適もちゃんとあります。

注意点としては16GB以下のカードを推奨です。(32BGだと動かないというレビューがありました)
私はこの16GBのカードで動きを確認しています。

さて、Wifi SDカードには、「撮影したファイルを自動でPC等へ転送」してくれる機能を期待していたが、使ってみると
・ブラウザを開く
・選んでダウンロードする
という機能しかありません。
しかも、ブラウザを更新しないと、リストが更新されないことも分かる。
図を書いてみたけど、赤矢印のところは「手動で操作」しなければならない。

赤矢印のところは「手動で操作」しなければならない

手動部分を自動化するWindowsアプリ「wifi SD Watch」を開発

要するに上の図の赤矢印のところ、

  • ブラウザに表示されているリストを定期的に更新・監視する
  • 新しいファイルが追加されていたら指定フォルダにダウンロードする

だけの機能があれば、オートメーションは完成するはず。
SharpCapのクセを前提に

  • 対象フォルダ内のファイルの全削除
  • OKボタンを押すまで待機(その間にライブスタックを開始/リセットする)
  • SDカード内の「最新の画像1枚のみ」をダウンロード。(既にあれば何もしない)

という機能も欲しい。探してもないだろうし、作った方が早い。
と言う訳で「wifi SD Watch」というアプリを作りました。

手作り感満載の単機能のアプリ

スタートを押すと、「フォルダモニターカメラ」のフォルダ内を全削除します。

はい:全削除して実行、 いいえ:削除せずに実行、 キャンセル:実行中止

先にライブスタックを開始、またはリセットする必要があるので、OKボタンを表示して待機します。
SharpCapでライブスタックをリセットしたら、OKを押して処理を続行します。

その後、新しい写真があるか0.5秒毎にチェックし、あればダウンロードします。

こんな動きです。

wifiへのアクセスが途切れた時は表示が点滅します。Wifi接続が復活すれば続行しますが、常に「その時の最新の写真」しか持ってこないので、接続が切れている間の写真はスキップします。

Wifi でネットワークエラーが起きた場合。

※ 現在は ezShare のアダプタのみ対応しています。下記にキャプチャを載せましたが、SDカード一体型は内部フォルダに直接アクセスできません。ブラウザから人間が操作するのであれば問題ないですが、プログラムからはアクセスできませんでした。

SDアダプタ型のUI画面。 disk_list メニューがあり、ここから、フォルダ構造にアクセスできる
SDカード一体型のUI画面。disk_list メニューもなく、内部への直接アクセスもトップ画面に戻される


近日中にオープンソース(MITライセンス)で公開しますので、そのまま使うなり、改造するなり、ご自由にお使いください。

SkyWatcherマウントをWifiで使っている方に注意

もう一つ、ez Sh@reは Wifi親機です。SSIDの変更はできますが、子機にはなれません。
さらに、親機としてのIPアドレスが 192.168.4.1 に固定されています
このアドレス、AZ-GTi をWifi親機にしたときのIPアドレスと全く同じなので、Wifiアダプタを2つ付けて両方と通信する、ということが出来なくなります。AZ-GTi とは有線接続になってしまいます。(もしくはAZGTiを子機モードで運用するか。)心当たりのある方はご注意ください。

東芝 FlashAir(2/6追記)

中古で東芝FlashAirを入試しました。これは既に販売終了している製品なので、ヤフオク等でかなり高額で出回っています。

こちらは専用アプリをインストールすると、エクスプローラでSDカードの中身が見えるようになります。(ネットワーク上のフォルダ扱い)
ただ、、、、F5更新しないと一覧がアップデートされないので、直接SharpCapのフォルダー・モニター・カメラで使うのは難しそうです。(こちらの方が自作ソフトを作るのは簡単そうです)

あと、専用アプリを使うとSSID、パスワードの再設定もできるので親切です。
もう売ってなくて、ヤフオク等で高額で取引されてるのが残念ですね。

EyeFi (2/6追記)

こちらも販売終了商品です。ヤフオク等で中古品を買うときは必ずアクティベーションコードが付いているものを入手するようにしてください。
※ EyeFi は「アクティベーションコード」が無いと、どうもにもなりません。SSIDはずっと見えているのにWifi接続ができない、ただのカードです。。。。

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